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お身体の不調を抱える方にとって有用な情報となれば幸いです。

片麻痺の下肢装具って何を選ぶ【脳梗塞専門 大和みらい整体院】

片麻痺の方の下肢装具検討

継手の選択って悩みませんか?


必要なのかいらないのか…


必要であればどんなものが良いか…

質問を受けることが非常に多いです!


話を聞いていると非常に簡単なことに目を向けていないケースがあります…


継手をつける理由は主に…
立脚中期〜後期にかけての足関節背屈を出すため
足関節を動かすことでの感覚入力、下腿三頭筋の筋緊張コントロール(この2点はcase-by-caseですが)起立着座、しゃがみ込み、階段昇降、坂道歩行
など
が挙げられると思います。


とにかく動作上で背屈を出したいってことです!出した方が良い動きが出ると教科書上で正常を勉強しているからです!


装具を装着した時点で無理やりあてはめることはやめたほうがいいです。


目の前の患者様…
背屈本当に出てますか?


歩幅が広く前型で歩いている、歩いたほうが正常に近いから…




何となくのイメージじゃないですか?


意外と継手が動いていないケースが多かったりします。また、動いてほしくない時に動いていたり



動いていないケース
立脚中期〜後期にかけて麻痺側に荷重が乗っていない
起立着座時に麻痺側への荷重が不十分
過度な股関節外旋、Toe outが強く出ている
反張膝や体幹屈曲が強い、股関節の伸展が出てない
そもそも揃え型で歩いている
など…


動いてほしくないケース
そもそも立脚相のコントロールが不十分(膝ガクガク)
過度な股関節外旋、Toe outで進行方向からかけ離れた方向への背屈
など…


装具を検討する上で上記の把握は絶対必要だと考えていますし、直線を歩く評価だけでなく方向転換や立ち座りなどの普段行なう頻度の高い動作ほど評価として大切だと思います。



継手の種類は…
足関節の背屈遊動・制限、底屈制動・制限が主かと思います。特に底屈制動か制限で悩む場合が多いかと。


装具学会等でも演題に上がりやすいですが〜
私は後方に支柱のある装具では何をしてもヒールロッカーは出ないと考えています!!


色んな方にたたかれそうですが…



それは歩行時の床反力って踵から立ち上がりますよね。
それが全てだと思います。
半端なく強い力がかからない限り底屈は出ません!
それか下腿三頭筋の筋力で撓ませるかです→これ最悪です
装具の底屈への可撓性の研究のほとんどはつま先から底屈への力を加えて測ってます…歩行時のシチュエーションじゃないです。


だからゲイトソリューションの選択が増えてます。他にもニューラビット、MR流体、ドリームブレースなどありますが。とにかく床反力より前に足関節の回転軸がある条件が必要です。
なので私は底屈への可撓性を求めてトリミングはしません!


しかし、機能の高い装具ほど壊れやすかったり、患者様も退院後の機能変化が大きく、作り変えが必要となるケースが多いのも事実として学会で報告されています。


なので…
ここまで言っときながら私はよっぽど機能の高い方以外は底屈制動継手の更生用装具は作製してませんタラー
それは退院後の装具のフォローアップが今のシステムでは十分にできないからです。
退院後を想定せず入院中の機能面だけを考えて作製するのは無責任すぎます。



私の考える継手の選択を記載させていただきました。今回の内容は賛否あると思いますが足関節を動かす動かさないは装具学会の偉い方々でも意見が割れているようなので私たちセラピストとしては目の前の患者様をしっかり評価して退院後も想定した上での装具を選択する事が最も大事だと考えております。


最後まで目を通して頂きまして誠にありがとうございます!

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